初期費用の項目と金額の目安

敷金

どんなもの?

契約期間中に発生する可能性のある損害(家賃の滞納や退去時の原状回復費用等)の担保として、先に預けておく金額となります。住居と違い、事業用の場合は内装を大きく変更するなどにより費用が大きくかかる可能性もあるため、比較的高く設定されている場合が多いです。退去時に、発生した債務の額を差し引き、差額がある場合は返金される。また近年では、差し引く金額の内訳はきちんと明示するような指針となっている。

金額の目安は?

一般的に多いのは3ヶ月から6ヶ月程度ですが、入居者の業種や、室内をどのようにして退去をするかなどにより異なります。

保証金

どんなもの?

主に敷金と同様。事業用の場合に保証金と記される場合が多い。

金額の目安は?

敷金に同じ。

償却

どんなもの?

敷金、保証金のうち、室内の状況や入居期間にかかわらず必ず差し引かれる金額。室内のクリーニングや原状回復費の一部に充てられる。

金額の目安は?

賃料の1ヶ月から3ヶ月程度。敷金、保証金の金額により異なります。

礼金

どんなもの?

家主に支払われるお礼金。退去時に返金されることはありません。

金額の目安は?

1ヶ月から2ヶ月程度。

仲介手数料

どんなもの?

物件を探し、内見の手配から契約まで手伝う仲介会社へ支払う手数料。

金額の目安は?

賃料の1ヶ月+税が上限となります。

 

保証料

どんなもの?

2020年4月からの民法改正などにより、連帯保証人付の契約での引き受けが難しくなってきています。また、近年では連帯保証人になりたがらないケースも増えている為、契約時に保証会社への加入が必須となっているケースが多いです。

金額の目安は?

住居とは違い、事業の場合では、月額総賃料に対して80%から100%が一般的です。貸主、管理会社の要求する保証の内容や、保証会社の審査結果により、パーセンテージは変動します。

火災保険

どんなもの?

借主の故意または過失により、貸主の持ち物である建物や設備に損害を与えてしまった場合には、損害の程度に応じて損害賠償を求められてしまいます。建物などは価値が高く、支払えない場合も多いので契約時に借家人賠償責任特約付きの火災保険加入が条件となっている事がほとんどです。火災保険自体で、借主の設備・什器、商品なども補償されるプランもあるので折角入るのであれば中身もきちんと把握されたほうがお得です。

金額の目安は?

借主の業種、建物の構造や広さ、築年月や立地により異なります。

フリーレント

どんなもの?

物件の家賃というのは、翌月分を前月末に支払うというのが一般的です。

その為、初期費用に少なくとも1ヶ月分の賃料が含まれています。

ただ借主様の多くは借りてすぐに事業ができるという方は少ないのも現状です。

そういった方のために、最初の家賃を免除することを、フリーレントといいます。

金額の目安は?

ついてないことの方が多いです。物件の人気度やテナントの募集している業種により異なります。

記事作成日:2020年12月25日 最終更新日:2021年01月18日